応用力をどう身につけるか

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「こんな問題見たことないよ!」
「何が定石だよ!」
 
入試問題など、難しい問題を解くようになれば、
誰もがある問題に直面します。
それは、「応用力がない」ということです。
 
前回、定石は
「問題を解くための型」
であるとご紹介しました。
ですが、将来皆さんが
国公立や私大の試験で解く問題は、
大問1つに30分近くかけて取り組む、
いわば「応用問題」と呼ばれるものです。
 
1問に30分もかけて取り組む問題では、
定石だけで解くことは確かにできません。
定石だけで解ける問題であれば、
30分も時間は与えられませんからね。
ではどうしたら良いのか。
困難な時ほど基礎を忘れないようにしてください。
 

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数学には3つの要素があると言いました。
計算力定石論述力です。
ここで論述力の出番か!
そう思われたかもしれませんが、違います。
 
「では計算力でどうにかしろと?」
 
それも違います。
定石です。定石を駆使するのです。
 
最初に私は
「定石だけではどうしようもない」
と申し上げたので、
矛盾していると思われたかもしれません。
 
ですが、大切なのは、
一見定石が見えない問題をどう変換して、
自分の知っている定石の型にできるかなのです。
 
応用問題は
特別な閃きを必要とするものだと錯覚
してしまいがちです。
そういう時ほど定石が根底にあることを
忘れてしまうのです。
しかし、応用問題は、
定石という土台となるものが隠されているのです。
 
では、どうやって定石を見極められるようになるのか。
その答えは大変シンプルです。
 
問題と何時間、何日も向き合い、考えてください。
 
え、そんなこと?
と思われるかもしれません。
わからない問題に直面したら、
すぐにでも答えを見たくなりますよね。
ですが、そこを我慢して、考えるのです。
 
わからない問題が出てきたときに、
すぐに答えを確認するという
勉強の仕方をずっとしてきたとしましょう。
1問に30分の時間がかかる問題が出題されれば、
答えを見たくて仕方のない時間をずっと過ごすことになるでしょう。
 
それは、
わからなければすぐに答えを見る
という勉強しかしてこなかったから
なのです。
 
ですが、机に向かっている間は
そんなことには気づかないのです。
 
やった気になって1日を終える。
そんな毎日を繰り返してしまうのです。
 
ということで、
本日の今すぐできるファーストアクションです!

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最後に注意です!
実は、いつまでも考え続けるのも良くありません。
どれだけ長くても1週間で留めておきましょう。
その理由は、
解けない原因が定石を知らないこと
あるかもしれないからです。
定石として教科書や参考書に載ってあるものは、
自分で思いつくまで考えるよりも、
定石として自分のストックに保存する方が時間も掛かりません!
最長でも1週間、これをぜひ参考にしてみてください!
 
それではまた!