数学ができる人とそうでない人の違い

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「あの人はセンスが違うから」
「なぜあの人のようにできないのか」

同じ歳で、同じ授業を受けて来たのに、
何故か圧倒的な実力の差をつけられて、
頑張ることをやめてしまう。

まるでかつての私のような考え方ですが、
似たように感じてしまう場面は、
学校生活の中では起きてしまうもの
なのではないでしょうか。
「センス」の一言で終わらせてしまうな
と言ったのはちょうど前回のブログでした。

前回は、数学には計算力、定石、論述力
の3つの要素があるというお話をしました。
そして今日のテーマが2つ目の要素である
定石についてです。

「定石」について、まだピンときていない方も多いかと思うので、もう少し具体例をあげてみることにします。

例えば数学の問題で、
「方程式の解を求めなさい」
と出された時、
みなさんは何をしたくなるでしょうか?


おそらく因数分解なのではないかと思います。
或いは、「解の公式」とお答えされるかもしれません。
(解の公式はは因数分解を変形して導かれます。)

このように、
「解を求めよ」というキーワードから
因数分解に着想する、
このことを定石と呼ぶのです。

よく、みんなの前で
スラスラ問題を解いて見せるよくできる
クラスメイトがいますよね。
その子は何も、
特別な発想力を持っているわけではなく、
似たような問題に過去に直面した時の対処法を
応用しただけの話なのです。
それは、
「眩しい」と感じたら「カーテンを閉める」
というくらいにシンプルで明快な解決策を
どれだけストックしているか、
いわば自分に
「どれだけ多くの引き出しがあるか」
の問題なのです。

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ですが、そんなことを一切知らず、
とにかく問題を解くことばかりを
繰り返していても、
成績が伸びることはありませんね。

冷静に考えてみてください。
あなたが今まで
問題集で解いていた問題というのも、
全て教科書や例題を真似しながら
取り組んだもので、
天才的な発想では決してありませんでしたよね。

「うさぎ跳び1万回やったとしても
        イチローにはなれない」
という例えがあります。
うさぎ跳びを1万回やることは
確かにすごいことです。
とんでもなく大変なことです。
ですが、それではイチローにはなれないのは
明らかです。
つまり、
正しい努力をしない限り、
目指す目標を果たすことはできない
ということです。

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みなさんも、
数学を取り組む際は
「どこが定石に相当するのか」
ということを見極めながら、
引き出しとして身につけていくものであるのか
と考えるようにしてみてください。

それでは、本日も最後に今すぐできるファーストアクションでお別れにさせていただきます。

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問題を解き間違えたということは、
正しい解き方、
定石が定着させられていない
いうことですね。
そんな自分がまだ定着できていないものを
ストックしてまとめる
最強のノートを作りましょう!

それではまた!