勉強の本質とは

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突然ですがみなさん、
志望校に合格する人とはどのような人だと思いますか?
 
「頭がいい人」
「計画性がある人」
「効率がいい人」
 
いろいろな要素があると思います。
それでは、合格する人は自分の得意な科目しか
成績を伸ばすことができないでしょうか。
 
そんなことはないはずです。
試験とは全科目の総合得点で競われます。
数学は圧倒的にできて
英語が全くできない人は合格できません。
逆も然りです。
 
そんな中で合格をすることができる人は、
決して特別な才能だけで
合格を勝ちとっているわけではありません。
科目の境界を越えて試験で結果を出すためのノウハウ
しっかりと身に付けているからこそ合格点に到達するのです。
 
そんな話をすると、
 
「でも苦手がどうしても克服できない」
「いくらやったって無駄なんじゃないかな」
「他のところでカバーしよう」
 
苦手意識がある人はそんなことを考えるかもしれませんが、
安心してください!
 
入試における試験は
成績を伸ばす原則があるのです。
問題はそれを理解し、従っているかなのです!
 
ということで今日はその
勉強の本質についての
話をしていきたいと思います。
 
勉強の仕方は、
10人いれば10通りのやり方が存在します。
受験で合格する人が全く同じやり方を
使っているわけではないことは、
みなさんもよくわかっていることでしょう。
それぞれやり方が違っていてでも、
合格する人は自分のやり方で合格します。
 
ホームランを打てる打者は、
みんなが同じバッティングフォームをしていません。
右打ちでも左打ちでも、
足を大きく上げようが上げまいが、
打つ人は打ち、結果を残します。
 
それには、全員の打者が、
ボールを遠くに飛ばすための
原則に従ってスイングをしている
という根底があるからホームランを打てるのです。
 

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同じように勉強においても考えられないでしょうか。
 
勉強における本質とは何でしょうか。
 
簡潔に申し上げると、それは
 
「考えること」
 
であると私は考えています。
 
「それなら俺もできてるよ」
「人間なら誰でもできるっしょ」
 
そんな風にお思いかもしれませんが、
「考える力」という言葉しか自分には思いつかなかったので、
そう呼ばせてもらいました。
 
では、「考える力」について説明していきます。
「考える力」とは、
 
現状を深く洞察し、
課題を明確にした上で
合格のために最短の方法を導き出すこと
 
であると私は考えています。

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みなさんは、

模試の振り返りを、
1日の学習の振り返りを、
1問の問題の振り返りをどれだけしますか?
 
「今日も1日頑張った!」
 
と、1日机に向かったことに満足していませんか?
 
どれだけ急いで大阪に向かおうとしても、
北海道が目的地であれば、
その頑張りは無駄になってしまいます。
 
そんな勉強をしてしまっていませんか?
 
そうなってしまうのを未然に防ぐためにやるのが、
「考えること」であるのです。
 
それを面倒臭がってしまえば、
毎日なんとなく慣れたことをやって、
やった気になって終わるというのを繰り返すだけです。
 
そうではなく、勉強をするたびに、
今日の自分が目的地に近づく勉強をしたのか、
今の課題は昔から変わっていないのか、
常に疑問を持つようにしましょう。
 
人間は習慣によって形成されます。
慣れたものを疑うことをしないのは日常茶飯事です。
 
仲がいい友達が1人いれば、
そこから新しい友達を作るのを躊躇ってしまうように、
慣れていることから逸脱することに
必要以上に恐怖を感じてしまいます。
 
 
ですが、必ず今日自分が取り組んだ勉強内容を、
毎日、あるいは毎時間でも過言ではなく
疑ってみてください。
それこそが、成績を伸ばすための
本質であると思います。
 
それでは、今すぐできるファーストアクションです。
 

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今日やったことを忘れて書き出し、
どんな課題があってそれをやったのか。
何を目的にしていたのか。考えてみてください!
 
それではまた!

応用力をどう身につけるか

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「こんな問題見たことないよ!」
「何が定石だよ!」
 
入試問題など、難しい問題を解くようになれば、
誰もがある問題に直面します。
それは、「応用力がない」ということです。
 
前回、定石は
「問題を解くための型」
であるとご紹介しました。
ですが、将来皆さんが
国公立や私大の試験で解く問題は、
大問1つに30分近くかけて取り組む、
いわば「応用問題」と呼ばれるものです。
 
1問に30分もかけて取り組む問題では、
定石だけで解くことは確かにできません。
定石だけで解ける問題であれば、
30分も時間は与えられませんからね。
ではどうしたら良いのか。
困難な時ほど基礎を忘れないようにしてください。
 

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数学には3つの要素があると言いました。
計算力定石論述力です。
ここで論述力の出番か!
そう思われたかもしれませんが、違います。
 
「では計算力でどうにかしろと?」
 
それも違います。
定石です。定石を駆使するのです。
 
最初に私は
「定石だけではどうしようもない」
と申し上げたので、
矛盾していると思われたかもしれません。
 
ですが、大切なのは、
一見定石が見えない問題をどう変換して、
自分の知っている定石の型にできるかなのです。
 
応用問題は
特別な閃きを必要とするものだと錯覚
してしまいがちです。
そういう時ほど定石が根底にあることを
忘れてしまうのです。
しかし、応用問題は、
定石という土台となるものが隠されているのです。
 
では、どうやって定石を見極められるようになるのか。
その答えは大変シンプルです。
 
問題と何時間、何日も向き合い、考えてください。
 
え、そんなこと?
と思われるかもしれません。
わからない問題に直面したら、
すぐにでも答えを見たくなりますよね。
ですが、そこを我慢して、考えるのです。
 
わからない問題が出てきたときに、
すぐに答えを確認するという
勉強の仕方をずっとしてきたとしましょう。
1問に30分の時間がかかる問題が出題されれば、
答えを見たくて仕方のない時間をずっと過ごすことになるでしょう。
 
それは、
わからなければすぐに答えを見る
という勉強しかしてこなかったから
なのです。
 
ですが、机に向かっている間は
そんなことには気づかないのです。
 
やった気になって1日を終える。
そんな毎日を繰り返してしまうのです。
 
ということで、
本日の今すぐできるファーストアクションです!

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最後に注意です!
実は、いつまでも考え続けるのも良くありません。
どれだけ長くても1週間で留めておきましょう。
その理由は、
解けない原因が定石を知らないこと
あるかもしれないからです。
定石として教科書や参考書に載ってあるものは、
自分で思いつくまで考えるよりも、
定石として自分のストックに保存する方が時間も掛かりません!
最長でも1週間、これをぜひ参考にしてみてください!
 
それではまた!

数学ができる人とそうでない人の違い

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「あの人はセンスが違うから」
「なぜあの人のようにできないのか」

同じ歳で、同じ授業を受けて来たのに、
何故か圧倒的な実力の差をつけられて、
頑張ることをやめてしまう。

まるでかつての私のような考え方ですが、
似たように感じてしまう場面は、
学校生活の中では起きてしまうもの
なのではないでしょうか。
「センス」の一言で終わらせてしまうな
と言ったのはちょうど前回のブログでした。

前回は、数学には計算力、定石、論述力
の3つの要素があるというお話をしました。
そして今日のテーマが2つ目の要素である
定石についてです。

「定石」について、まだピンときていない方も多いかと思うので、もう少し具体例をあげてみることにします。

例えば数学の問題で、
「方程式の解を求めなさい」
と出された時、
みなさんは何をしたくなるでしょうか?


おそらく因数分解なのではないかと思います。
或いは、「解の公式」とお答えされるかもしれません。
(解の公式はは因数分解を変形して導かれます。)

このように、
「解を求めよ」というキーワードから
因数分解に着想する、
このことを定石と呼ぶのです。

よく、みんなの前で
スラスラ問題を解いて見せるよくできる
クラスメイトがいますよね。
その子は何も、
特別な発想力を持っているわけではなく、
似たような問題に過去に直面した時の対処法を
応用しただけの話なのです。
それは、
「眩しい」と感じたら「カーテンを閉める」
というくらいにシンプルで明快な解決策を
どれだけストックしているか、
いわば自分に
「どれだけ多くの引き出しがあるか」
の問題なのです。

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ですが、そんなことを一切知らず、
とにかく問題を解くことばかりを
繰り返していても、
成績が伸びることはありませんね。

冷静に考えてみてください。
あなたが今まで
問題集で解いていた問題というのも、
全て教科書や例題を真似しながら
取り組んだもので、
天才的な発想では決してありませんでしたよね。

「うさぎ跳び1万回やったとしても
        イチローにはなれない」
という例えがあります。
うさぎ跳びを1万回やることは
確かにすごいことです。
とんでもなく大変なことです。
ですが、それではイチローにはなれないのは
明らかです。
つまり、
正しい努力をしない限り、
目指す目標を果たすことはできない
ということです。

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みなさんも、
数学を取り組む際は
「どこが定石に相当するのか」
ということを見極めながら、
引き出しとして身につけていくものであるのか
と考えるようにしてみてください。

それでは、本日も最後に今すぐできるファーストアクションでお別れにさせていただきます。

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問題を解き間違えたということは、
正しい解き方、
定石が定着させられていない
いうことですね。
そんな自分がまだ定着できていないものを
ストックしてまとめる
最強のノートを作りましょう!

それではまた!

数学の3要素

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「数学はセンスがないとできない」
「いくらやっても数学の成績が伸びない」

そんなふうに悩んだことはりませんか?
努力しているのに成績は伸びず、
むしろ周りのライバルたちと
差をつけられていって、
焦ったことはありませんか?

「センス」という言葉で片付けてしまっては、
いったいどうやって数学の成績を伸ばせば
良いのか、見えなくなってしまいます。

ですが、受験の科目である以上、
数学には必ず正解がある問題が出題され
正しいトレーニングすれば成績を伸ばすことが
できる科目であることは間違いありません。

誰も解いたことのない、
独創性が必要とされるような問題を
出題されたことがあるでしょうか。
そんな問題は、
数学者が人生をかけて取り組む問題であり、
受験生であるみなさんにとっては
無縁な問題です。

では、受験で合格点を取るようになるには
一体どうすれば良いのか。
それが本日のテーマです。

結論から申し上げると、
数学という学問には3つの要素が存在します。

①計算力
②定石
③論述力

この3つです。
計算力とは数学の基礎となるもので、
車で言えばエンジンのようなものです。
いくら格好良い車を持っていたとしても、
目的地までのルートを知っていたとしても、
エンジンがなければ目的地に
時間内に到着できずに終わってしまいます。

定石という言葉はあまり聞き慣れない方も
いらっしゃるかもしれません。
ですが、ここが受験数学においては
肝になるところです。
定石とは、正しい解法のことを指します。
先程の車の例で言えば、
目的地までのルートに相当するでしょう。

そして最後に論述力
これは自分の考えを論理的に
三者に伝える力のことです。
車の運転で言えば、交通規制に従って、
安全に運転ができるスキル
考えてもらえると良いでしょう。

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これら3つの要素によって
数学は成り立っています。
そしてこのことは、
東工大早慶に通っている
私の友人も同じことを言っており、
彼らもまた同じように数学という学問を
3つの要素で構成されていると考えていたのです。

つまり、数学の成績を伸ばすことができる人間
というのは、前提として
「数学とはどんな科目であるのか」
ということを明確に理解しています。
そして、自分にどんなスキルが足りないのか。
計算力なのか、定石が足りないのか、
論述力がないのか、それらをはっきりさせて、
取り組んでいるのです。

「センス」なんていうもので
片付けてしまうことなく、
体系的に数学力を鍛えていきましょう!

それでは最後に、
今すぐできるファーストアクションを
ご紹介しておしまいにしたいと思います!

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問題に行き詰まったならば、
計算力、定石の問題なのか。
問題は解けたのに計算過程を
うまく書けていないのか。
それで自分の課題を明らかにするように
してみてください!

それではまた!

落ちこぼれの僕に欠けていたたった一つの重大な事

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「お前ってバカなんだな」
「そんなの問題も分からないの?!」

皆さんはこんな言葉を友人などからかけられたことがありますか?

私は昔、塾や学校で周りからは

よくそんな言葉をかけられていました。
そしていつしか私は勉強することが嫌いになり

授業で当てられた時や課題を提出するときに

過度に失敗を恐れるようになっていました。

 

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申し遅れました、

私は「はやと」と申します。


現在は数学を使って大学受験をする生徒に向けて

情報発信勉強のお手伝いをしています。

 

冒頭では自分の思い出したくもないような過去の話をしました。
そんな私がこのように今私が高校生に向けて

勉強についての指導ができるようになったのは

実は私が大学受験を終えたずっと後のことです。

 

受験を終えてアルバイトをし始めるようになって、

本気で仕事をする楽しさを知るようになってから自分に自信を持ち、

人を指導できるまでの人間になれました。

仕事をすることと受験とでは全然話が違うと感じる方が多いかもしれませんが、
何かを成し遂げると言う目的に向かって精一杯努力する

ということにおいては共通した話です。

今日はそんな私のことについて少しお話しさせていただきます。

 

16歳になるまでに、中学受験も高校受験も経験してきました。

ですが結果は第一志望に合格することはなく、

併願校として受けたようなところに毎回落ち着くような人生でした。


大学受験においても結局自分は同じで、現役で私立大学には受かっていたものの、

もっと上を目指すという理由で浪人をし、国公立大学に進学を果たしましました。


ただ、浪人をして進学した大学も、結局後期で受けた、第一志望ではないところでした。

 

浪人した1年間私が今までの人生で間違いなく1番努力をしました。

確かに成績は伸びましたし、

これ以上のものは自分には出せないと全てやりきったと今でも思っています。

 

ですが、進学先が第一志望でない以上、

結局自分は結局理想として描いていたものを実現させることができないと

感じざるを得ませんでした。

そんな軽いコンプレックスを抱えたまま大学生になりましたが、

そんな自分を変えてくれたのが予備校のチューターをするアルバイトでした。
私はその仕事に熱中し、今までの自分では考えられないくらい働いていました。

ですが何より楽しかったのです。

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そこで様々な経験をしていくうちに私はあることに気づきました。
それは、自分が第一志望校に合格できなかった決定的な理由についてです。

様々な学生と話をしていく中であったり、

仕事をしていくうちにいろんな課題を乗り越えていく中で

気づき始めたのだと思います。

私が第一高校に合格できなかった決定的な理由、

それは「考えることをしていなかった」ということです。

 

「考える」


という言葉は非常に抽象的な言葉なので、ピンとこないかもしれませんが、

考えることを面倒くさがり軽視していたことが結果を出せなかった

最大の理由であったと考えています。

そして私はその後、数学をもう一度自分で勉強し直しました。

すると、数学とはどんな科目で、

どのように取り組んでいくことが適切であるのか

ということを深く追求し、

浪人していた時以上に自分の数学の力も伸ばすことができました。

 

この「考えること」について話すには

今回のブログだけでは収まりそうにないので、

これから投稿していくブログでぜひイメージを掴んでみてください。

 

長々と私の生い立ちについてお話しさせてもらいました。

受験と言うのは本当に厳しく、悔しい思いもたくさんします。

ですが必ずそこには成績を伸ばすための原理・原則が存在し、

実際に成績を伸ばしている人はそれを実践しています。

時間をかけても成績を伸ばすことができなかったという人はぜひ

続きのブログを閲覧してみてください!

 

今日は私の話に付き合っていただきありがとうございました!


それではまた!